治療と仕事の両立支援に関する基本方針
熊本電気鉄道株式会社は、基本理念である「地域とともに地域住民のために」を念頭に置き、路線バス・鉄道の基幹事業を始め、観光(旅行・貸切バス)、保険、不動産といった事業を担う企業として、地域社会の安全と安心に貢献するとともに、従業員の健康こそが持続的な経営の基盤であると考えます。
近年、医療の進歩により、がんをはじめとする様々な病気(脳卒中、心疾患、精神疾患等を含む)を抱えながら働くことが可能になってきています。当社は、働く意欲と能力を持つ全ての従業員が、病気の治療と職業生活を諦めることなく両立できるよう、組織全体で積極的に支援することをここに表明します。
1. 両立支援の基本原則
安全の最優先
当社の基幹事業である鉄道・バスの安全運行、その他事業を維持するため、治療中の従業員の就業継続にあたっては、従業員自身の健康と、お客様の安全確保を最優先とします。
個人の尊重と秘密保持
従業員本人の意思を最大限尊重し、病名や治療内容などの個人情報は、本人の同意なく目的外に使用せず、厳重に管理します。
専門家との連携
産業医や主治医などの専門家と密接に連携し、医学的知見に基づいた適切な支援を実施します。
2. 会社が果たす役割(環境整備の推進)
制度の整備と周知
治療に必要な柔軟な働き方(時差出勤、短時間勤務など)を可能にするための『治療と仕事の両立支援規程』を策定し、全従業員が利用しやすいよう周知徹底します。
体制の確立
相談窓口(総務部門)と現場(各所属長・担当者)との連携体制を明確にし、迅速かつ一貫した支援を提供します。
意識啓発と教育
全従業員に対して両立支援に関する研修を実施し、病気への理解を深め、互いに協力し支え合う「働きやすい職場風土」を醸成します。
3. 従業員への期待
全ての従業員は、自身の健康状態について関心を持ち、必要な際には遠慮なく相談窓口を利用してください。また、管理職者を含む全ての従業員は、本方針に基づき、両立支援の重要性を理解し、治療を続ける仲間を温かく支え、協力し合うことを期待します。
この基本方針に基づき、熊本電気鉄道株式会社は、全ての従業員が健康でいきいきと働き続けられる企業を目指してまいります。
2025年11月1日
熊本電気鉄道株式会社
代表取締役社長 中島敬